ここでは、「ハウスメーカー」と「工務店」がどう違うのかを解説しています。それぞれのメリット・デメリットもまとめているので、注文住宅を建てる際にぜひ参考にしてください。
オリジナルの住宅ブランドやプランを全国的に展開しているような大規模の住宅会社を、一般的に「ハウスメーカー」と呼びます。営業所が全国にあるため対応エリアが広く、CMなど大々的に広告を行うので高い知名度も誇ります。
また、ハウスメーカーの方がより長く保証してくれるところも多く、大手のハウスメーカーだと60年もの長期保証があるところもあります。
ハウスメーカーの特徴として、住宅プランや仕様が規格化されているため、比較的スピーディーに建築が進めることができます。
また、商品やサービスの品質が一定に保たれているのもメリットです。 住宅展示場でモデルハウスをチェックでき、入居後の想像がよりしやすいのも魅力でしょう。
規格化されたプランのなかで家を作り上げていくイメージなので、デザインや間取りなどにこだわりたい場合は物足りなさを感じる場合があるでしょう。
また、同じ性能や仕様の家を作るなら、広告宣伝費をかけていない工務店の方が安く仕上げてくれる可能性があります。知名度だけで判断するのではなく、性能や品質面をみて依頼先を検討するようにしましょう。
工務店と言うと、一般的には「地域密着型」とも言われ、限定されたエリアで営業していて、社長と職人から構成されるような小さめの住宅施工会社を指すことが多いです。
しかし、最近は規模や営業スタイルが多様化していて、対応エリアが広いところや着工棟数が多いところも増えています。それに伴い、地域によっては大手ハウスメーカーと変わらない知名度で施工を行っているところもあります。
ハウスメーカーに比べると、デザインや間取りを自由に決められることが多いです。
また、広告宣伝費をかけていない工務店が多く、広告費を削減できた分お客さまに還元する、「コストを抑える」という考えのもと施工を行っている工務店もあります。
そのような工務店へ依頼することで、施工にかかるコストを抑えることができるでしょう。
さらに、設計から施工、アフターサポートまで自社で責任をもってトータルに対応してくれることが多いのも魅力。地域密着型ならではの親身なフォローも期待できるでしょう。
知名度という面で考えれば大手のハウスメーカーの方が一枚上手。そして、長期保証という面で考えても工務店だと保証期間が20~30年のところが多いので、より長い保証を得たいと考えている方には不向きかもしれません。
大手で規格化された住宅を販売しているハウスメーカーと、地域密着でゼロから理想の家を建ててくれる工務店。
それぞれにメリット・デメリットがありますが、家族と一生を暮らす大切な家だからこそ、自社施工や一気通貫など最初から最後までサポートしてくれる会社に依頼すると安心でしょう。